卓話「ミャンマーの人身売買の現状とChild Needs Homeの活動報告」


ソロプチミスト日本財団委員会の企画により Child Needs Home代表 礒部陽子さんの卓話を開催しました。
礒部さんは、中学の時、青年海外協力隊の活動をテレビなどで見て、自分もやってみたいと思い看護師の資格を取得し医療チームとして活動する道を選びました。

2009年~2011年まで医療ボランティアとして活動し、そこで知り合ったスタッフよりミャンマーのシャン州という所の現状を聞きました。
子どもが沢山産まれすぎて食べる物もなく困っている家族に、知人から子供を預かり育てる、1人につき30,000円支払うという話を持ちかけられ、5歳と6歳の女の子を知人に預けました。しかし子供たちはレストランで奴隷のように働かされ、体が成熟してきたころになると国外の風俗店に売り飛ばされ、毎日
何人もの客の相手をさせられた結果、HIVに感染し、最後は橋の下に捨てられて少女たちは16歳、17歳という若さでこの世を去りました。ミャンマーのシャンという所は中国との国境に位置しており、こんな話がいたるところで起こっています。

Child Needs Home は、教育支援事業・職業訓練事業・保健教育事業という3本の活動の柱の基、学校に通えない子供たちに対し、学資の支援を行い、学校教育を終えた子供たちに対しては、自立して生活できるよう職業訓練を行っています。また、村民に対して、性教育を行い月経や妊娠のメカニズムを伝え避妊具の配布をしています。

国際ソロプチミスト豊田は、エイズ・HIV感染予防の啓発活動として毎年、レッドリボンツリーを展示し、豊田市保健所感染予防課、愛知県立豊田東高校・愛知県立猿投農林高校Sクラブと一緒にレッドリボンメッセージコンサートを行っております。

今後も礒部さんの活動を支援し、HIV感染で苦しんでいる方を少しでも減らすことができれば幸いだと思っております。